|
|
|
|
| 骨董除雪機 |
|
なぜこの除雪機はこんなにまで扱いづらいのだろうと何度思ったかわかりません。オーガーの上下、傾き、シューターの方向転換もすべてハンドルを手で思いっきりまわさなければなりませんでした。雪に深く入り過ぎて、キャタピラーが空回りして身動きできなくなった時など、500kgほどのこの除雪機を引っ張りだすのにどれだけ体力を消耗したことか。思いっきり蹴飛ばしてやろうかと思ったこともありました。でも付き合いが長くなればなるほど、苛酷な冬を共に生きる相棒のような愛着が不思議と生まれてきました。それに、すべて手動のため、今の油圧式で楽々操作できる除雪機に慣れた方にはとても扱えたものではありませんでした。すべて手動で、非常に複雑かつデリケートな調節をしながら深い雪を除雪していくにはそれなりの経験が必要です。非常にくせのあるマシンでもありました。誰に似たのでしょう。除雪中にエンジンが止まってしまったり、突然走行しなくなったり、まるで老兵が新入兵をもてあそぶようにもてあそばれていました。でも、満室のお客様をかかえながら、料理を開始する時間を気にしつつ、大雪で除雪をしなければならない時など、「止まるな!今日だけは止まらないでくれ!頼むから、頼むから今日だけは止まらないでくれ!」と心の底から吠えまくった時などはちゃんと動いてくれました。それゆえ、私にはこの除雪機が相棒のように思えたのでしょう。でも、現役で働き続けるには年をとりすぎたようです。修理用の部品がもう手に入らなくなりました。
ついにこの除雪機が私の手許を去る時が訪れました。今日、2002年3月10日。スクラップになるよりはずっといいでしょう。次のオーナーも充分愛着をもってくださるものと確信します。今日、この除雪機は私の手許を去っていきます。もう、私の手許にはありません。次の冬までには
次の除雪機が早起き鳥にやってくるでしょう。これは、私の相棒だった骨董除雪機のほんの思い出です - webmaster
|
|
|
|
|
|
|
自動車用のジャッキ。オーガーの上下ができないため、ジャッキで持ち上げて、金属パイプを挟み込み、トラックに積み込む準備をしました。
|
|
|
スノースロワー11-16のプレート。16馬力のアメリカ製ガソリンエンジンを搭載しています。
|
|
|
|
|
コントロールデッキ |
|
|
これがオーガーを上下するためのハンドル。最近の除雪機は油圧スイッチで楽々。
|
|
|
これはオーガーの傾きを変えるためのハンドル。これまた現在の除雪機は油圧スイッチ。
|
|
|
オーガーの傾きを左に傾ける(左を下げる)時は左に回し、右に傾ける時は右にまわします。
|
|
|
バッテリーにさえカバーがついていません。最近の除雪機はすっぽりとカバーで被われています。もちろんバッテリーは耐寒地仕様。
|
|
|
悪魔のオーガー。積雪地では、毎冬、何人もの人がこれにやられて死傷します。
|
|
|
コントロールデッキ下部。いかにも武骨。
|
|
|
シューターのジョイント。シューターの向きを変える時は、それ用のハンドルを(手で)まわして向きを変えます。これも最近の除雪機は油圧スイッチです。
|
|
|
本当にうるさかったエンジン。でもパワフルでした。
|
|
|
始動と停止、その他操縦方法の記述。
|
|
|
この除雪機をプレゼントされる次のオーナーが持参されたジャッキ。
|
|
|
積み込み完了。ちょっと手間取りました。
|
|
|
|
|
次の新しいオーナーと「彼の」除雪機。もう私のものではありません。
|
|
|
今、私の許を離れようとしています。もし喋れたら、何と言うんでしょうか。
|
|
|
左折して.........
|
|
|
スピードを徐々にあげて......
|
|
|
バイバイ...........
|
|
|
長いことありがとう。13回もの苛酷な冬を共に生きた除雪機でした。
|
|
|
|
|